ロゼワイン
2016年9月 イタリア・モデナ地方を訪問。
今までロゼワインというのは赤ワインと白ワインのハーフかと思っていたのだが、このロゼワインが最高品質とされる理由を知る。
トラックで持ち込まれたぶどうはまずそれ自体の重さで自然に果汁が搾り出される。その果汁はスーパーソフトと呼ばれ、その果汁だけを使って作られたものがロゼワイン。赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインにするのは禁じられている。
果汁は発酵工程を経て3週間でワインになる。発酵を止めたい時には温度をー5度に保ち、発酵を多く行いたい場合は温度を上げる。発酵が少ないと軽く甘みの強いワインになり、発酵が多いと深く風味の強いワインになる。発酵の弱いものを試飲したが甘くフレッシュジュースのような風味で、どこの国で好まれているのか尋ねると、日本とのこと。
なぜここで作られるワインは発泡ワインなのか尋ねる。ランブロスコに代表されるここのぶどうの特徴で発酵時に長くガスを出し、アルコール度が低い。その為、作ってから1年以内の新しいものが美味しく好まれる。逆にトスカーナのキャンティはそのぶどうの特性からアルコール度が高く長い時間熟成させた方が美味しく好まれる。
村上篤矢
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